時期がらクリスマスというお題があったですぅが、あまり関係ない感じの本で申し訳ないですぅが、いろいろとごたついてた時に読んでいて慰めになったりして結構思い入れがあったり、買ったのが丁度この時期だったからというのもあって、紹介してみることにするですぅ。
一言で言えば、RPGっぽい世界に暮らしているひよっこパーティの冒険譚ですぅ。世界の存亡を賭けてとか、神の試練だとか、悪魔の復活だのいう派手な話は皆無に近いですぅが、なんというか、ビデオゲームのRPGでもテーブルトークのRPGでもそうですぅが、初めたてのレベルが低い頃、ダンジョンの角一つ曲がるのにもドキドキする感じが実に上手く表現されてるですぅよ。私は話を進めて安定して戦うことができる時より、あの感覚の方がなんとなく好きなので、初めて読んだ時は求めていたものに出会ったって感じがしたですぅよ。
このお話は、物語の中では時間軸の一番最初にあって、生活のためにバイトをしたり、冒険者になるための資格試験とか、なかなかに現実味があって好きなエピソードの一つですぅ。
今は電撃文庫から頭に新がついたシリーズになって続いてるですぅ。でも、私は初めて出逢った贔屓目も入れて、貧乏との戦いといった感じの強いスニーカー文庫でやっていたシリーズのほうが好きですかねぇ。おすすめは、忘れられた村の忘れられたスープ(上・下)と、大魔術教団の謎(上・下)ですぅ。